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■底辺の行動は大きなツケを作る

図々しい人間はどこにでもいるものだ。新幹線で見知らぬ人が自分の座席を占領しているため、席を譲るよう促したところ、相手は「自分は年寄りだ。席を譲って当然だろう」と舌打ちされたと言った話は枚挙にいとまがない。

底辺は図々しい。傲慢な態度で他人の私生活にずけずけと踏み入ってきて、すきあらばモノでもカネでも奪い取ろうと手を伸ばしてくる。なぜなら底辺は自分中心であり、他人は衛星のように自分の周囲を回っていると思い込んでいるからだ。

これは普段はまともな人間でもときに豹変することがある。
とくにお金の問題でそれは顕著だ。

たとえば伴侶に兄妹がいたとしよう。その配偶者となる義理の夫や妻などは、平素であればまず顔を出さないにも関わらず、こちらの親族に不祝儀があった途端に出てきては、お悔やみもそこそこに遺産の取り分に口を出してくるというケースは少なくない。このような底辺は、他人の家の問題であるにも関わらず「うちは子どもが小さいからカネが必要」などとぬけぬけと口を出してくる。

いわゆる「争続」問題である。

相続を考える場合、普通は事前に根回しをするなり、義理や筋を通した上で円満に解決を図ることが前提であるが、実際には普段顔を出さない底辺が突然しゃしゃり出てくるから事態はややこしくなる。

お金には人を変える魔力がある。そして底辺ほどお金の力に呑み込まれやすい。なぜなら底辺はお金がないからだ。だからたとえ10万、20万程度の他人の遺産であってもなりふり構わず騒ぎ立てる。

しかしそのツケは後日、何百倍にもなって返ってくることを底辺は自覚していない。


■訊ね返すとキレる底辺

女性の中には職場で他人の恋バナや結婚生活に平然と踏み入ってきて、上から目線でアドバイスをしようとしてくる者がいる。出産や育児に口を挟んでくる人に遭ったこともあるだろう。

聞かれもしないことに助言をしたがるのは典型的な底辺だ。底辺は基本、周囲に価値を認めてもらっていない。承認欲求を満たしたくてうずうずしているため、少しでも相手の領域に踏み込もうと虎視眈々と狙ってくる。

同様に男の中では平然と下ネタを吐きつけてきたり、他人のプライベートな領域に平気で踏み込んできたりする者がいる。中には相手の貯金や財布の中身まで平然と訊ねてくる者までいる。そこできっぱりと「なんでお前なんかにそんな話しないといけないんだ」と反論できる人もいるが、中には思わず下を向いてしまう人も多いことだろう。

始末が悪いのは、訊かれたことと同じ質問を返すと底辺の中にはいきなりキレる連中がいることだ。

このような底辺は2種類に分かれる

1つ目は親が成金などで自分が偉いと錯覚しているタイプだ。他人を見下してアドバイスしてやることが当然で、むしろ親切だと思いこんでいる。だから逆に聞き返されると自分が見下されていると感じて激高するのである。

このような底辺には縁を切るつもりできっぱりと話題を打ち切ることが大切だ。職場などのようにどうしても顔を合わせなければならない場合もあるが、今や企業はハラスメント問題に敏感だ。同僚に事前に根回しをしたり、上司に相談をすることなどで問題が解決できるケースも少なくないだろう。

もう1つは犯罪者タイプだ。

今でこそ巧妙な手口に変わったが、オレオレ詐欺が始まった頃は被害者が電話に出るや、開口一番「電話番号言って」とドスを効かせた大声で言ってきたと言う。被害者はびっくりして思わず返事をしてしまい、そこからしつこく電話をかけて暗証番号を聞き出し、別口で預金通帳を預かると後はごっそりとお金を盗み出すと言う強盗同然の手口だった。

また先に述べた遺産問題の延長線になるが、ある日突然、遠縁の親戚が訊ねてきて「書類の上だけだから」などと言って自分の不動産の名義を変えるように迫ってくる者もいる。不動産は書類の上の線引き以外の何者でもないのだから、名義を変えた途端に不動産は相手のものになってしまう。

底辺はこのような恐ろしい行為を平然としてくる。しかもこのような連中は自分の行動が犯罪であることは重々承知しており、その上で騙される方が悪いと心底思い込んでいる。だから同じことを訊かれれば、彼らは当然激高する。自分に危害を加えようとしてきたと思うからだ。

このようなタイプの底辺はその場で即座に弾く必要がある。ほんの少しでもつけいる隙を見せれば、どこまでも食い下がってくるからだ。

これほど図々しい者は世の中には早々いないと思いたいが、実際にはちょくちょく目にするのが現実だ。底辺特有の行いであることに気づけず、大切な資産を奪われてしまった被害者は誠に気の毒というほかはない。


■図々しい底辺は向こうから寄ってくる

底辺を近寄らせない。生きていく上でこれはとても大切なことだ。

しかし、こちらがどれほど警戒していても図々しい底辺は向こうから寄ってくる。親しくない間であれば底辺を厳しく弾くことで、向こうもこちらに関わってはいけないことを悟ることだろう。

しかし、顔を合わせなければいけない間柄であれば、事前に周囲に根回しをした上で一斉に縁を切るなり、立場が上の者からしっかりと押さえつけてもらうなりしてもらうことが大切だ。